大嘗祭の斎田 栃木・高根沢と京都・南丹に 神前に供える米収穫 宮内庁発表

宮内庁は18日、皇位継承に伴い11月にある皇室行事「大嘗祭(だいじょうさい)」で使う米を収穫する「斎田(さいでん)」を、栃木県高根沢(たかねざわ)町大谷下原(おおやしもはら)と京都府南丹(なんたん)市八木町氷所新東畑(ひどころしんひがしばた)の水田と決め、所在地や「大田主(おおたぬし)」と呼ばれる生産者の氏名を公表した。生育状況や天候をふまえ、近く両斎田で刈り取りの儀式「斎田抜穂(ぬきほ)の儀」を行う。
大田主は、高根沢町の石塚毅男さん(55)と南丹市の中川久夫さん(75)。銘柄はそれぞれ「とちぎの星」と「キヌヒカリ」で、同庁は精米各180キロと玄米各7・5キロを買い取る。
斎田は新潟、長野、静岡の3県を含む東側18都道県と西側29府県から1カ所ずつ選ばれる。5月にあった儀式で栃木県と京都府に決まり、大田主や斎田は地元農業団体の推薦を受けて決定した。
大嘗祭の中心的儀式「大嘗宮(だいじょうきゅう)の儀」は11月14、15日に皇居・東御苑で行われる。今回収穫される新米などを天皇陛下が神々に供えられ、五穀豊穣(ほうじょう)や国の安寧を祈る。宗教的性格が強いため、政府は国事行為とはしなかった。【和田武士】
「身に余る評価」「気を引き締めて」
大田主の2人は18日、喜びを語った。
石塚毅男さんは宇都宮市内で記者会見し、「私が受けていいのかなというのが本当の気持ちだが、身に余る評価をいただき光栄。不安だが、精いっぱいやらせていただければ」と、控えめに語った。
中川久夫さんは「選んでいただいて光栄です。良質な米を育てるため、品質管理に尽力してきました。大嘗祭までまだ時間がありますが、気を引き締めて物事にあたっていきたい」とのコメントを発表した。【林田七恵、矢倉健次】