コロナ終息へ 横浜、神戸の中華街が「競演」 爆竹や獅子舞演舞

新型コロナウイルスの終息を祈願する獅子舞が21日、横浜市中区の横浜中華街で披露された。爆竹や太鼓が鳴り響く中、港を表すという青色の獅子が黄色の獅子と対になって演舞した。
人だかりに「密避けて」
「新型コロナウイルス終息祈願獅子舞」で、横浜中華街と神戸市中央区の中華街・南京町が協力して企画。この日は同時刻の午後3時に両中華街で爆竹の音とともに獅子が舞った。中華文化では「爆竹で邪気を払い」、獅子舞で「福をもたらす」とされている。
自粛を求められていた都道府県をまたぐ移動が全面解除されて初の週末となり、横浜中華街にも多くの観光客が訪れた。獅子が激しく舞うと歓声が上がり、人だかりに「密になるから間隔を空けてください」と注意する声も。東京から来た専門学校生の女性(20)は都外へ遊びに出るのは久しぶりといい、「中国の文化に触れられて楽しかった」と話していた。【宮島麻実】
「数カ月ぶり、うれしい」
神戸市中央区の中華街・南京町でも21日、新型コロナウイルスの終息を祈願する獅子舞が演じられた。道府県境を越えた移動の自粛が解除され、南京町では久しぶりに大勢の観光客でにぎわった町の広場に爆竹の音が鳴り響いた。その後、鮮やかなピンクと青の2頭の獅子が太鼓とシンバルの音に合わせ、迫力ある演舞を披露。神戸華僑総会「舞獅隊」の湛旭忠(たんきょくちゅう)さん(30)は「数カ月ぶりの演舞を見てもらえてうれしい」と笑顔を見せた。
南京町は阪神大震災(1995年)の際もいち早く復興し、獅子舞演舞で市民を勇気づけた。この日は過度の密集を避けるため、事前告知なしで実施。南京町商店街振興組合の曹英生理事長(63)は「感無量だ。今でもお客さんは(前年の)5割ほど。感染防止をしながら楽しめるような観光の形を模索したい」と話していた。【韓光勲】