新型コロナウイルスの感染拡大の影響で臨時休園が続いていた埼玉県こども動物自然公園(東松山市岩殿)は7月1日、「世界一幸せな動物」と呼ばれる小型のカンガルー・クオッカ4頭を公開する。同園によると、現在は生息地の豪州以外では飼育・展示されておらず、国内で唯一となる。
クオッカは豪南西部に生息するカンガルーの仲間で、体長は約40~55センチ。母親の袋の中で赤ちゃんを育てる。下から見上げると、笑っているような表情に見えることから「世界一幸せな動物」としてSNSなどで話題になった。田中理恵子園長は「神経質なところもあるが、好奇心旺盛。餌を探したり飼育場の色々な場所を探検したり、見ていて飽きない」と語る。
同園は、県が1984年に豪クイーンズランド州と姉妹提携を結んだことをきっかけに86年、コアラの飼育を開始。今年、開園40周年を迎え、コアラの飼育・繁殖で実績があることなどから豪フェザーデール野生生物園から3月、雄と雌が2頭ずつ贈られた。
しかし、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で同月から臨時休園となった。職員の間に落胆も広がったが、少しでも動物たちの様子を伝えようと、ツイッターなどでクオッカなどの姿を連日発信した。フォロワーは休園前から約1万人増え、クオッカの画像や動画の投稿には「かわいすぎる」「早く会いたい」と公開を待ちわびる声が多数寄せられている。
同園は22日に再開し、クオッカは7月1日から公開する。クオッカへの負担や密集を避けるため、整理券を配布して観覧人数を1日120人に制限し、観覧時間は午前10時半~午後0時半とする。
田中園長は「(SNSの反響を見て)公開前からたくさんの人にパワーを与えていると思った。感染防止や動物のストレス対策にしっかりと努めていきたい」と話している。
名前はまだ決まっていない。7月18~26日、同園が用意した候補の中から名前を選ぶ投票を園内で行う。