長崎・石木ダム工事 反対住民、私物撤去応じず にらみあい続く

長崎県と佐世保市が川棚町に建設を計画している石木ダムの工事現場で、県は建設に反対する住民らが座り込みのために設置したテーブルや椅子など私物の撤去を求めている。県が通知した撤去期限は過ぎたが、住民らに撤去する意志はなく、にらみ合いの状態が続いている。【綿貫洋】
現場は県道の付け替え道路(全長約3・1キロ)の工事現場の一角で、座り込み地点近くに住民らがテーブル、椅子、小屋などを設置している。県はこの付近を除く形で工事を進めてきたが、一帯の工期が8月末に迫ったため今月5日、19日までにテーブルなど私物の撤去を求める看板を3カ所に設置。期限までに撤去されない場合は県が撤去すると通知した。
これに対して水没予定地の13世帯の住民は、建設工事が本格化することを懸念して撤去要請には応じないことを確認。もともと午前中だった座り込みを、県の撤去を警戒して20日以降は夕方まで延長している。住民の一人は「県がやることはいつもでたらめ。我々はこれまで通り反対の意志を示していく」と淡々と語った。
県石木ダム建設事務所の松園義治所長は「強制的な撤去はしたくないので今後も理解を求めていく」と話している。県はダム本体工事の今年度中の着工を予定している。