川底から9万年前の流木群 阿蘇山大噴火 50キロ離れた地点で出土

約9万年前の阿蘇山大噴火で発生した火砕流でなぎ倒された流木群が大分県日田市にある有田川の川底から見つかった。阿蘇山から北に約50キロ離れた地点。
市によると、3年前の九州北部豪雨で氾濫した有田川を災害対策のために改修工事しており、川底を深く掘り下げたところ出土した。大きさは10センチ~5メートルほどで、大小合わせて約100本が見つかった。市内で出土したのは3例目という。
樹木は表面が黒く焼け焦げていたが、内部は生木のまま。専門家の調査で、9万年前の火砕流堆積(たいせき)物に埋もれていたことが判明した。
樹木の一部を国立科学博物館筑波研究施設(茨城県つくば市)に移送し、詳しく分析する。日田市立博物館の行時志郎館長は「こうした埋没樹木はなかなか出てくる機会がない。当時の噴火の痕跡を見ることができる貴重な資料だ」と話す。
28日に市民対象の現地見学会が開かれる。問い合わせは市立博物館(0973・22・5394)。【辻本知大】