「どこにも情報がなかったので、ほんとうに軽い気持ちで載せてしまったんです」。オンラインゲーム上で不正なアカウントを作成する方法を自分の匿名ブログに掲載した男性(23歳・学生)だ。 実際に、このブログを閲覧して、不正なアカウントを複数つくり、いわゆる「荒らし投稿」を繰り返していた高校生が昨年12月、偽計業務妨害と私電磁的記録不正作出・同供用罪の疑いで書類送検された。 運営会社の被害額は、ざっと見積もって8000万円にのぼるという。男性自身も、発信者情報開示の仮処分を受けて、すでに本人特定されている。6月上旬、新型コロナ予防のマスク越しに後悔をにじませながら、弁護士ドットコムの取材に応じた。 ●迷惑がかかるという意識はなかった 男性がブログを開設したのは、2018年初めのことだ。 その後、しばらく放置していたが、同年夏、オンラインゲーム「人狼ジャッジメント」のユーザーから、アカウントが凍結されても正規登録のユーザーを装ってアカウントを登録し直す方法を教えてもらって、ブログに掲載した。 当時、運営会社に迷惑がかかるかもしれないという意識は一切なかったという。 サーバー会社を通じて、任意の情報開示を求められたが、「ブログ内容は公共性・公益性があり内容は事実である。表現の自由が満たされる。ゆえに権利侵害には該当しない」「(運営会社が)有効な対応を取らないことが問題である」などと拒絶した。 ●任意の情報開示に焦った 2019年4月、このブログを閲覧した高校生が、アカウントを停止されたあとも、不正な方法で複数のアカウントを複数つくり、さらにチャット機能で大量のスタンプを連投するなど、ほかのプレイヤーを妨害する「荒らし行為」を繰り返すという事件が発生した。 その後、高校生は、偽計業務妨害と私電磁的記録不正作出・同供用罪の疑いで書類送検された。 この事件を受けて、ようやく男性は自分のやったことの重大さに気づいた。「とんでもないことやってしまったと思いました。ちょっと考えたら、わかることでした。後悔しています」。では、なぜ発信者情報の開示を拒絶したのか。 「サーバー会社から連絡がきたとき、とても焦りました。もしかしたら、開示されずに済むんじゃないかと思って、反論してしまいました。焦りからくる精神的不安定さから、書くべきことじゃないことを書いてしまったんだと思います」 運営会社の代理人の中島博之弁護士は次のように指摘する。
「どこにも情報がなかったので、ほんとうに軽い気持ちで載せてしまったんです」。オンラインゲーム上で不正なアカウントを作成する方法を自分の匿名ブログに掲載した男性(23歳・学生)だ。
実際に、このブログを閲覧して、不正なアカウントを複数つくり、いわゆる「荒らし投稿」を繰り返していた高校生が昨年12月、偽計業務妨害と私電磁的記録不正作出・同供用罪の疑いで書類送検された。
運営会社の被害額は、ざっと見積もって8000万円にのぼるという。男性自身も、発信者情報開示の仮処分を受けて、すでに本人特定されている。6月上旬、新型コロナ予防のマスク越しに後悔をにじませながら、弁護士ドットコムの取材に応じた。
男性がブログを開設したのは、2018年初めのことだ。
その後、しばらく放置していたが、同年夏、オンラインゲーム「人狼ジャッジメント」のユーザーから、アカウントが凍結されても正規登録のユーザーを装ってアカウントを登録し直す方法を教えてもらって、ブログに掲載した。
当時、運営会社に迷惑がかかるかもしれないという意識は一切なかったという。
サーバー会社を通じて、任意の情報開示を求められたが、「ブログ内容は公共性・公益性があり内容は事実である。表現の自由が満たされる。ゆえに権利侵害には該当しない」「(運営会社が)有効な対応を取らないことが問題である」などと拒絶した。
2019年4月、このブログを閲覧した高校生が、アカウントを停止されたあとも、不正な方法で複数のアカウントを複数つくり、さらにチャット機能で大量のスタンプを連投するなど、ほかのプレイヤーを妨害する「荒らし行為」を繰り返すという事件が発生した。
その後、高校生は、偽計業務妨害と私電磁的記録不正作出・同供用罪の疑いで書類送検された。
この事件を受けて、ようやく男性は自分のやったことの重大さに気づいた。「とんでもないことやってしまったと思いました。ちょっと考えたら、わかることでした。後悔しています」。では、なぜ発信者情報の開示を拒絶したのか。
「サーバー会社から連絡がきたとき、とても焦りました。もしかしたら、開示されずに済むんじゃないかと思って、反論してしまいました。焦りからくる精神的不安定さから、書くべきことじゃないことを書いてしまったんだと思います」
運営会社の代理人の中島博之弁護士は次のように指摘する。