広島県廿日市市の山中で女性の遺体が見つかった事件で、県警捜査1課は3日、住所不定のしんきゅう師、森岡俊文容疑者(58)を死体損壊と死体遺棄の疑いで再逮捕した。森岡容疑者は「間違いない」と容疑を認めているといい、県警は殺害にも関与した疑いがあるとみて調べる。
再逮捕容疑は3月26日、広島市東区牛田旭1の無職、山崎好恵さん(当時64歳)の遺体を車で廿日市市栗栖にある知人の別荘に運搬。敷地内に埋めた遺体を掘り起こして同28~29日に刃物などで数カ所切断し、東に約10キロ離れた同市玖島の山林に車で運んで埋めたとしている。山崎さんは森岡容疑者の患者で、死因は首を絞められたことによる窒息死だった。
山崎さんの家族が3月26日に行方不明の届けを出しており、県警は森岡容疑者と何らかのトラブルがあったとみている。森岡容疑者は、広島市内で経営していたしんきゅう院で2019年に療養費を架空請求したとして6月14日に詐欺容疑で県警に逮捕されていた。【賀有勇】