新型コロナウイルスの感染者が増え続ける中、5日に投開票される東京都知事選は過去最多となる22人が立候補し、4日に17日間の選挙戦を終えた。現職の小池百合子知事(67)は人の密集を避けようと一度も街頭演説を行わず、インターネットのみで活動するなど異例の選挙戦となった。
通常、最終日は「最後のお願い」として各陣営は著名人や推薦を受ける政党の幹部ら応援弁士を招き、繁華街で演説を行うなど「最後の1票」を積み上げるため工夫する。だが、コロナ禍の中、活動を抑制せざる得ない状況だった。
小池氏は増加する感染者への対応に追われ、都議補選候補者の応援も現地入りしなかった。国会議員時代も街頭に出ずに選挙活動をしたことはないという。東日本大震災発生直後の2011年4月の都知事選でも自粛ムードが広がったが、選挙戦中盤から各陣営はマイクを使った街頭演説を行い、選挙カーを走らせた。
一方、現職に挑むれいわ新選組の山本太郎氏(45)は事前告知を控えるなど対応し、計50か所で演説。元日弁連会長の宇都宮健児氏(73)は、計54か所で立憲民主党や共産党の幹部を招いて支持を訴えた。ホリエモン新党から出馬したNHKから国民を守る党党首の立花孝志氏(52)は計20か所だった。主要候補の中で最も精力的だったのは元熊本県副知事の小野泰輔氏(46)。計178か所で演説し、最終盤まで活動を続けた。