「別の男が殺した」と被告が起訴内容を否認 岐阜・社労士殺害の初公判

岐阜県池田町のアパートで2018年8月、同町の社会保険労務士、荒井一良さん(当時44歳)が殺害された事件で、殺人罪などに問われた住所不定、無職、幕田達也被告(52)は6日、名古屋地裁(板津正道裁判長)で開かれた裁判員裁判の初公判で「自分は殺していない。別の男が殺した」と起訴内容を否認、無罪を主張した。
起訴状によると、幕田被告は18年8月16日、職業不詳の男(当時30歳)と共謀し、同町のアパートの一室で荒井さんの首をベルトのようなもので絞めて窒息死させたとしている。
検察側は冒頭陳述で「経営していた介護施設を荒井さんの妨害で乗っ取られたと考えて恨みを募らせ、報復を決意した」と指摘。インターネットで知り合った男と共謀して殺害したとした。弁護側は「荒井さんに裏切られたと思い、報復のために仕事上の不正の証拠を得るために男と協力していたが、殺害は男が1人で行った」と主張した。
男は同21日、幕田被告の110番で、愛知県あま市のマンションで一酸化炭素中毒死しているのが見つかり、さらに男が借りていたアパートで荒井さんの遺体が見つかった。男は殺人容疑で書類送検されたが、容疑者死亡のため不起訴処分となった。【井口慎太郎】