北海道・旭川乳児遺棄 19年2月には生存確認 市保健師が家庭訪問

北海道旭川市永山の民家敷地内に乳児の遺体を埋めたとして、この家に住む夫婦が死体遺棄容疑で逮捕された事件で、市の保健師が4カ月健診の通知から約3カ月後の2019年2月、夫婦の次女の生存を確認していたことが5日、市関係者への取材で明らかになった。道警は遺棄されたのは次女とみて身元確認を進め、健診記録を調べるなどして死亡に至る経緯を捜査している。
道警によると、同容疑で逮捕・送検された無職の京田陵容疑者(38)と妻で主婦の麻理乃容疑者(36)は「昨年、穴を掘って自分たちの子どもの遺体を埋めた」と容疑を認めている。遺体は1メートルに満たない穴の中で衣服を着用し毛布にくるまった状態で見つかり、遺体の状況などから乳児は1歳未満で死亡したとみられる。
捜査関係者や市関係者によると、麻理乃容疑者は自宅で4人の子どもを出産し、次女について母子手帳の交付を受けた。旭川市では、生後4カ月の子どもを対象に身体測定や保健指導などの健診を実施し、実施の約3週間前に個別に日程を通知している。
しかし、両容疑者が次女の4カ月健診に訪れなかったことから、市の保健師は通知から約3カ月後の昨年2月、抜き打ちで家庭を訪問し、次女の健康状態を確認した。発育に問題はなく、虐待などを疑う状況もなかったという。【渡部宏人】