停滞した梅雨前線の影響で、九州北部は7日、非常に激しい雨が降り続いた。国土交通省によると、7日正午現在、九州の全7県の9河川20か所で氾濫が発生。熊本と福岡県では新たに7人の死亡が発表され、4日からの豪雨の死者は、7日午後9時現在、計56人となった。熊本、鹿児島、大分県では12人が行方不明になっており、捜索活動が続いている。
読売新聞のまとめでは、7日午後8時現在、福岡、長崎、大分、熊本、鹿児島県で計約121万人に避難指示が出された。九州の各県教育委員会によると、7日に休校した公立の小中高校、特別支援学校は1300校以上に上った。
熊本県山鹿市では7日朝、浸水した車から高齢の男女2人が見つかり、死亡が確認された。同県人吉市や八代市でも新たに3人の死亡が判明した。
福岡県は7日、同県大牟田市の浸水した住宅で87歳の女性と84歳の男性がそれぞれ死亡したと発表。大分県日田市では女性が玖珠(くす)川に流されたとみられ、県警が捜索している。
国交省によると、7日午前8時35分、筑後川上中流部で氾濫が発生し、日田市で流域の建物が浸水するなどの被害が出ている。日田市の天ヶ瀬温泉では、玖珠川が氾濫し、鉄橋「新天瀬橋」が流された。同県九重町のJR久大線の鉄橋「第二野上川橋りょう」の一部も流失した。
気象庁の発表では、降り始めから7日午後3時までの雨量は、鹿児島県鹿屋市で877・5ミリ、宮崎県日南市で746ミリ、大分県日田市で656・5ミリ、福岡県大牟田市で519ミリを観測した。
同庁は、福岡、佐賀、長崎の3県に出した「大雨特別警報」を、発表から約19時間後の7日午前11時40分に大雨警報に切り替えた。引き続き、河川の氾濫や土砂災害などへの警戒を呼びかけている。
6日夜から大雨警報が出ていた愛媛県西条市では7日、道路脇の水路(深さ40センチ)に近くに住む男性(79)が倒れているのを通行人が見つけた。男性は心肺停止状態で、水路に転落して流されたとみられる。