中国が尖閣周辺で「現状変更を執拗に継続」…防衛白書で批判

政府は14日午前の閣議で、2020年版防衛白書を了承した。沖縄県の尖閣諸島周辺での中国の活動について、「一方的な現状変更の試みを

執拗
( しつよう ) に継続している」と厳しく批判した。新型コロナウイルスの感染問題を契機に中国が世界で影響力の拡大を図っているとして、「重大な関心を持って注視」すると警戒感を示した。
河野防衛相は閣議後の記者会見で、「中国ではこの30年間、かなり不透明な形で国防費が拡大され続けてきた。中国の意図は何なのかをしっかり把握していく必要がある」と述べた。
白書では、尖閣諸島の接続水域での中国公船の動きに関し、19年に活動日数は282日、船数は延べ1097隻といずれも過去最多に上ったことを紹介。20年5月には26時間以上にわたって、尖閣周辺領海に侵入し、日本漁船に接近・追尾した事例も取り上げた。そのうえで、「事態をエスカレートさせる中国の行動は全く容認できるものではない」と記した。
さらに、中国初の空母「遼寧」が19年6月、20年4月に沖縄本島、宮古島間の海域を通過したことを挙げ、「太平洋への進出行動の『常態化』を企図しつつ、外洋へのアクセス能力、作戦遂行能力の向上を目指している」と分析した。