「政治家のウラの顔」という見出しが週刊誌に躍れば、自然と胡散臭い場面を想像してしまう。しかしアイドル好きに鉄道好きと、この政治家の「ウラの顔」はちょっとお茶目だ。 衆議院議員の石破茂がそんな「ウラの顔」をのぞかせたのは「石橋、薪を焚べる」(フジテレビ系)という深夜のトーク番組。とんねるずの石橋貴明が毎回ゲストを迎えて、焚き火の前で対談をする。 過去にはアスリートから、三つ星シェフ、発酵学者、小児外科医まで、幅広いジャンルの出演者が登場。そのゲストとして今回、石破茂が登場した。 ■「政治の話なんかしませんよ」 テレビでは、いささか怖い形相で取材に応じる姿を目にする。その一方で鉄道好き、アイドル好きなど、世に言うオタク的な「別の顔」をよくネット記事に見かける不思議な政治家。石橋もどこか魅力を感じていた。 撮影当日。控え室でくつろぐ石破にスタッフが「対談中のお飲物は何をご用意いたしますか」と聞くと、「キャンプのリラックスした雰囲気なんでしょ? じゃあウイスキーかな。いや、このあともう1件仕事だから、やめておくか」と笑顔で答えた。 やがてスタジオへ移動し、収録がまもなく始まろうというところで、ホストの石橋とあいさつを交わす。「今日は政治の話なんかしませんよ。面白くないですから」。焚き火の前での対談といえど、石破はスーツのいで立ち。胸に議員バッジが光る。 カメラが回り始めると、石橋が口火を切る。 「僕は実は石破さんに勝手に親近感を持っていて。ニュースで『石破氏は』と流れるたびに『イシバシ』と自分が呼ばれたかと振り返ってしまう」 石破は「そうそうそう。でも、パソコン検索では『イシバシ』と打っても、まだ僕は出てこない。まだまだですよ」と穏やかに返す。ここから石橋が石破と薪を焚べ始めた。 石破茂はそもそも、なぜ政治家になったのか。石橋が素朴な質問を投げかけた。 参議院議員を父に持つ石破が政治家になったのは「よくある政治一家の世襲」と思われがちだが、話を聞いてみるとそうではない。鳥取県知事、参議院議員、自治大臣を歴任した父・石破二朗には、政治家になることを強く反対された。「お前のような人がいい奴には政治家なんて務まらない」と言われた。 石破自身も政治家になる気は毛頭なかった。乗り物が好きな石破は航空会社や鉄道会社に入ることも考えたが、それは父親の反対を受け断念。結局、父の指示で銀行員の道を歩むことになった。 ■政治家への道をひらいた”首領”
「政治家のウラの顔」という見出しが週刊誌に躍れば、自然と胡散臭い場面を想像してしまう。しかしアイドル好きに鉄道好きと、この政治家の「ウラの顔」はちょっとお茶目だ。
衆議院議員の石破茂がそんな「ウラの顔」をのぞかせたのは「石橋、薪を焚べる」(フジテレビ系)という深夜のトーク番組。とんねるずの石橋貴明が毎回ゲストを迎えて、焚き火の前で対談をする。
過去にはアスリートから、三つ星シェフ、発酵学者、小児外科医まで、幅広いジャンルの出演者が登場。そのゲストとして今回、石破茂が登場した。
■「政治の話なんかしませんよ」
テレビでは、いささか怖い形相で取材に応じる姿を目にする。その一方で鉄道好き、アイドル好きなど、世に言うオタク的な「別の顔」をよくネット記事に見かける不思議な政治家。石橋もどこか魅力を感じていた。
撮影当日。控え室でくつろぐ石破にスタッフが「対談中のお飲物は何をご用意いたしますか」と聞くと、「キャンプのリラックスした雰囲気なんでしょ? じゃあウイスキーかな。いや、このあともう1件仕事だから、やめておくか」と笑顔で答えた。
やがてスタジオへ移動し、収録がまもなく始まろうというところで、ホストの石橋とあいさつを交わす。「今日は政治の話なんかしませんよ。面白くないですから」。焚き火の前での対談といえど、石破はスーツのいで立ち。胸に議員バッジが光る。
カメラが回り始めると、石橋が口火を切る。
「僕は実は石破さんに勝手に親近感を持っていて。ニュースで『石破氏は』と流れるたびに『イシバシ』と自分が呼ばれたかと振り返ってしまう」
石破は「そうそうそう。でも、パソコン検索では『イシバシ』と打っても、まだ僕は出てこない。まだまだですよ」と穏やかに返す。ここから石橋が石破と薪を焚べ始めた。
石破茂はそもそも、なぜ政治家になったのか。石橋が素朴な質問を投げかけた。
参議院議員を父に持つ石破が政治家になったのは「よくある政治一家の世襲」と思われがちだが、話を聞いてみるとそうではない。鳥取県知事、参議院議員、自治大臣を歴任した父・石破二朗には、政治家になることを強く反対された。「お前のような人がいい奴には政治家なんて務まらない」と言われた。
石破自身も政治家になる気は毛頭なかった。乗り物が好きな石破は航空会社や鉄道会社に入ることも考えたが、それは父親の反対を受け断念。結局、父の指示で銀行員の道を歩むことになった。
■政治家への道をひらいた”首領”