無罪判決「想定通り」=不起訴判断の検察当局―福島原発事故

東京電力福島第1原発事故で、旧経営陣3人を無罪とした東京地裁の判決について、検察幹部は「想定通りの判断だ」と冷静に受け止めた。東京地検はかつて3人を不起訴としており、「具体的な予見可能性がなかったことは明らかだ」と地裁の判断を支持した。
別の幹部は「そもそも刑事事件とするには無理がある。(旧経営陣に)絶対的安全性の確保まで負わせるのは現実的ではない」と指摘した。
転居を強いられた避難者らによる集団訴訟では、東電側の過失を認めた判決もある。ある幹部は「無罪は当然だが、全く責任がないとも言えない」と語り、民事訴訟などで被災者が救済されるべきだとの考えを示した。
東京地検の斎藤隆博次席検事は「検察庁としては既に不起訴の判断をしている。判決内容のコメントは差し控えたい」との談話を出した。
[時事通信社]