新型コロナウイルスの感染拡大が続いている沖縄県の玉城(たまき)デニー知事は5日の記者会見で、これまで沖縄本島を対象としていた不要不急の外出自粛要請を離島を含めた県全域に拡大すると発表した。県は15日まで県独自の緊急事態宣言を出しているが、県内では5日も新たに77人の感染が確認された。
玉城知事は記者会見で県外で暮らす沖縄出身者に対し、本土のお盆休みを利用した帰省を自粛するよう呼び掛けた。玉城知事は「おじい、おばあに会うのを楽しみにしている方も多いと思うが、今は直接会うことは控え、電話やSNSで連絡を取り、互いの健康を気遣ってほしい」と述べた。
県内では離島の西表(いりおもて)島(竹富町)で初めて1人の感染者を確認。県は那覇市・松山地区に加え、キャバクラでクラスター(感染者集団)が発生した石垣市(石垣島)と宮古島市(宮古島)の繁華街にある接待や接触を伴う店舗などにも7日から2週間の休業を求めた。応じた事業者には協力金20万円を支給する。【遠藤孝康】