「県民の安心安全、命をしっかり守っていくためにもやらなきゃいけないと思っています」
台風15号により甚大な被害を受けた千葉県の森田健作知事は18日、安倍首相と官邸で面会。復旧作業への国の補助金が上積みされる「激甚災害」への指定を求めた後、こう語った。
「首相から大変前向きな回答があった」とも強調したが、何を今さら、である。台風からこの間、被災地知事がリーダーシップを取る姿は全く見られなかった。
「史上最強クラス」の台風15号が千葉を直撃したのは、9日未明。県が災害対策本部を設置したのは大規模停電が発生してから丸1日過ぎた10日の午前9時。自治体と県が情報共有する防災システムが一部の市町村でダウンしたにもかかわらず、県が自治体に職員を派遣したのは台風直撃から3日後の12日夕方だった。
今月1日の「防災の日」に行われた今年の政府の総合防災訓練の場所は千葉県だった。大規模な訓練をしたばかりなのに、後手に回った対応について森田は「自治体と意思疎通がうまくできていなかった」「自然とは予測がつかない」――と言い訳に終始。10日から15日までの間に災害対策本部会議を4回開いたものの、台風直撃後の動きは次のようにノンビリしたものだった。
■元タレントの発信力は生かされず
▽10日 首都圏中央連絡自動車道建設促進県民会議2019年度総会・第28回県民大会出席
▽11日 第11回2020年東京オリンピック・パラリンピックCHIBA推進会議出席
▽12日 米国ウィスコンシン州知事の表敬訪問、ウィスコンシン州への千葉県友好使節団の表敬訪問
14日に東京電力パワーグリッド社長と面会し、被災現場を視察したが、ネット上では、<森田健作はどこに行った>などの疑問や批判が噴出した。タレント知事は“発信力”が売りなのに、被災直後に緊急の記者会見を開くこともせず、言い訳ばかりでは、非難されて当然だ。千葉県内で被災した政治評論家の本澤二郎氏がこう言う。
「台風が千葉に上陸する前から、史上最強クラスの大型台風が来ることは予想されていました。被災直後、森田知事は現場に直行せず、自治体と連携が取れなかった。実際、私の住む地域では、ブルーシートが4、5日経ってから配布されるという状況でした。今回の災害対応で、森田知事が存在感のない無責任な知事であることがはっきりしたと思います」
県内では、今も停電や断水が続いている。3期も務めながら……知事失格だ。