安倍晋三首相(65)の第2次政権発足後、連続の在職期間が24日で大叔父の佐藤栄作元首相を抜いて歴代単独1位となる2799日となった。首相はこの日、東京・信濃町の慶応大病院で17日に続いて検査を受けるなど健康問題が浮上しており、自民党総裁任期が残り1年余りとなる中、体調次第で今後の政局が流動化する可能性がある。
政治アナリストの伊藤惇夫さんは、安倍首相が2週連続で慶大病院を訪れたことについて、「体調が芳しくないのは間違いない。何らかの形で(持病の潰瘍性大腸炎を)治療しているという推測は成り立つ。今のような状況で、来年(9月末)の自民党総裁任期満了まで順調にこなすのはまず不可能。そこまでに決断しなければいけない時期が来ると思う」と指摘した。
永田町周辺では“8月辞任説”もささやかれてきたが、伊藤さんは3つのタイミングを挙げた。まず「最長政権だがレガシー(政治的遺産)がないので、重要な来夏の東京五輪が開催できるか分かるであろう10、11月前後」、次に「トランプ氏が(11月の)米大統領選で負けるようなことがあると『外交の安倍』として終わってしまう」、3つ目は「年が明け、(体調が)1月の通常国会に耐えられる状況かどうか」とした。
ただし、「コロナ対策に厳しい意見がある中、潰瘍性大腸炎はストレスで悪化するとも言われている。安倍さんの体調次第で、判断はもっと早まるかもしれない」と付け加えた。
また、この日で首相の連続在職日数が歴代単独1位になったが、「通算では既に昨年(11月、最長だった桂太郎元首相の記録を)超えているので、それほど区切りということにはならないのかなと思う」と述べた。