北海道根室市の納沙布岬沖で昨年9月、乗組員8人が乗ったサンマ漁船「第六十五慶栄丸」(29トン)が転覆し船長が死亡、7人が行方不明になっている事故で、運輸安全委員会は27日、横波と突風が重なり、バランスを崩して転覆した可能性があるとする調査報告書を公表した。
報告書によると、根室市の花咲港へ向け西進していた漁船は、左舷側から通常の約2倍の高さの横波を受け、左側に大きく横揺れした。その際、突風が吹いて右側に一気に傾き、回転して転覆したとみられる。当時、現場付近では海上強風警報が発表され平均で秒速約13メートルの風が吹いていたが、転覆した際、約20メートルの突風が吹いた可能性があるという。
運輸安全委は再発防止策として、荒天時には横波を受けないように風上に船首を向けるなど適切な針路を取ることや、その場にとどまることなどを挙げている。
[時事通信社]