「働き方改革」で終電繰り上げ、午前0時以降の電車を削減…JR西

JR西日本は26日、来春のダイヤ改正で近畿の主要在来線の最終電車の時刻を繰り上げると発表した。深夜に線路の保守・点検を行う作業員の労働環境改善が狙いで、大阪駅など主要駅の終電の発車時刻を現在より10~30分程度繰り上げ、午前0時頃にする。「働き方改革」が理由のダイヤ改正はJRグループで初めて。
対象路線は東海道線、大阪環状線など。大阪、京都、三ノ宮などの主要駅を午前0時以降に出発する電車約50本が削減される見通し。路線や駅ごとの詳細な時刻は9月に公表する。
JR西によると、線路の保守・点検は終電から始発までの間に行うが、深夜の仕事が敬遠され、従事する作業員は約10年前に比べて23%減少した。終電繰り上げで一晩あたりの作業時間が増えれば、作業日数が減り、作業員が休日を取得しやすくなるという。
午前0時台の利用客は全体の1%未満で、記者会見した長谷川一明社長は「深夜の利用は限定的。安定した運行のため、理解をいただきたい」と話した。
JR東日本も保守・点検作業などの費用削減のため、来春のダイヤ改正で終電の繰り上げを検討している。同社では新型コロナウイルスの影響で、山手線の終電時間帯の乗客数が7月時点で前年同月の半分程度に落ち込んでいる。