拉致問題未解決は「痛恨の極み」…安倍晋三首相辞任会見

体調不安説が浮上していた安倍晋三首相(65)が28日、首相官邸で会見。辞任を表明した。来年9月までの自民党総裁としての任期を1年以上残しての退陣となった。
安倍首相はライフワークとしてきた北朝鮮による拉致問題が未解決であることについて、「拉致問題は断腸の思いです。ずっと取り組んできましたが、そう簡単に解決できる問題ではないから今でも残っている。様々な可能性、アプローチで私も努力してきました」と振り返り、「私も最善の努力をしてきましたが、ご家族にとって結果が出ていないのは確か。ご家族の一人ひとりとお亡くなりになっている現状は痛恨の極みです」と沈痛な表情で続けた。
首相には今月17、24日と2週連続で東京・信濃町の慶応大病院を訪問したことで、健康不安説が広がっていた。24日の検査後、「体調管理に万全を期して、これからまた仕事を頑張りたい」と政権運営への意欲を見せていたが、急転、辞任となった。
第2次政権発足後の安倍首相の連続在任期間は今月24日で2799日となり、佐藤栄作氏を抜いて歴代最長となっていた。2006年からの第1次政権では持病である指定難病・潰瘍性大腸炎が悪化し、約1年で辞任。12年に再び自民党総裁選に出馬した際には自身の健康問題について「2年前に画期的な新薬が登場したことによって、すっかり難病を克服することができた。今は心身ともに健康だ」とし、その後は長期政権を築いていた。