大型で非常に強い台風9号は2日正午現在、長崎県五島市の南西約250キロの海上にあり、時速約20キロの速さで北へ進んでいる。2日夜には九州北部に最接近する見込み。気象庁は暴風や大雨などへの警戒を呼びかけている。
気象庁によると、中心気圧は940ヘクト・パスカル、中心付近の最大風速は45メートル。鹿児島県天城町で2日未明、最大瞬間風速27・3メートルを観測した。2~3日に予想される最大瞬間風速は、長崎県の五島や対馬などで45メートルに達する見込み。同庁は「飛来物で負傷したり、走行中のトラックが横転したりするほどの猛烈な風が吹く恐れがある」と不要不急の外出を控えるよう呼びかけている。
3日午前6時までに予想される24時間雨量は、長崎、宮崎県250ミリ、大分、熊本県200ミリ、佐賀県180ミリ、福岡県100ミリ、山口県80ミリ。台風の接近と満潮時刻が重なるため、高潮への警戒も必要という。
交通機関にも影響が出ている。JR九州は2日、在来線の一部区間で運休。九州の空港を発着する空の便も、欠航が相次いでいる。JR西日本は3日の始発から午前8時頃まで山陽新幹線広島―博多間で運転を見合わせる。
一方、小笠原近海で1日夜に発生した台風10号は6日から7日にかけて九州に接近する恐れがある。特別警報級の勢力に発達する可能性があり、気象庁の担当者は「台風が接近する地域では記録的な暴風となる恐れがある。週末までに台風への備えを済ませてほしい」と話している。