光秀の「謀反のお知らせ」で大反響、市のネット募金が目標の3・5倍に

明智光秀ゆかりの地のPR事業を進めるため、京都府福知山市がインターネットで募った寄付が、当初目標の3・5倍の1145万円に達した。公的機関からの通知はがきを模し、光秀が本能寺の変への参加を呼びかける「謀反のお知らせはがき」などを返礼品として贈ると告知したところ、大きな反響を呼んだ。(森秀和)
「明智光秀×福知山サポーター」として、ふるさと納税サイト「さとふる」で7月3日に1口3000円以上で開始。翌4日には、当初目標の321万1000円(語呂合わせで「みつひで円」)を達成、同7日には次の目標の553万2110円(Go!Go!みつひで円)を突破した。その後、最終目標を1113万2110円(いいひと!みつひで円)とし、8月31日まで募集を継続。3439人から1145万7110円が寄せられた。
返礼品のはがきは、八幡市出身のデザイナー・スエヒロさんが考案し、市が実物を作成した。公的機関からの通知はがきを模し、受け取った人が集合する時間や場所を「天正10年6月2日」「本能寺」と史実に基づいて記し、「天下を取る場合がございますが、長期政権を保証するものではございません」などの断り書きも入れている。
光秀はNHK大河ドラマ「

麒麟
( きりん ) がくる」の主人公で全国的に人気が高まっており、新型コロナウイルスの感染拡大で福知山光秀ミュージアムや福知山城の休館中も、ファンに楽しんでもらおうと、市は「本能寺の変」の原因を推測して投票するアンケートを5月に実施。はがきは回答者への景品で、抽選は240倍となる人気を集めた。予想以上の反響を受け、「市と光秀ファンの交流の輪を広げよう」と、今回の寄付の返礼品にも採用することにした。
福知山光秀ミュージアムの展示充実やイベントなどに活用する予定で、市は「光秀が築いた福知山城天守閣復元に向けた市民らの『昭和の瓦一枚運動』に続く『令和のはがき一枚運動』として歴史に刻まれる出来事になった。いつかサポーターの皆さんと集う場もつくりたい」と感謝している。