小池知事は戦々恐々 “天敵”菅氏がポスト安倍大本命の想定外

さすがの“女帝”も天敵の宰相就任は予測できなかったようだ。

3日、211人の新型コロナウイルス感染者が確認された東京都。小池知事が感染症以上に頭を悩ませているのが、首相就任が確実視されている菅官房長官だ。

「先月28日の都の定例会見中に“安倍首相辞任”の第一報が流れると、報道担当職員が慌てて、小池知事に“メモ”を手渡していた。受け取った知事はメモを目にするなり、うっすらと笑みを浮かべていました」(都庁記者)

これまで「Go To トラベル」キャンペーンなど、政府が打ち出すコロナ対策を批判し、存在感を示してきた小池知事。安倍首相の退陣に、つい笑みを浮かべてしまったのかも知れない。だが、犬猿の仲の菅長官が“ポスト安倍”の大本命になるとは、想像もしていなかったようだ。

■二階幹事長に「菅さん紹介して」

「小池知事は、全国で感染者が増加した7月、菅さんに『圧倒的に東京問題』と批判されると、負けじと『国の問題だ』と反論していた。もともと叩き上げの菅さんは、パフォーマンスだけの政治家が大嫌い。関係が決定的に悪化したきっかけは、菅さんと都連のドンと呼ばれた内田茂元都議が親しかったことです。その内田元都議と敵対したのが小池知事です。7月の都知事選でも、菅さんは小池知事の対抗馬を立てようとしていました。それだけに、菅さんが最高権力者に就くのは、小池知事にとって最悪の事態でしょう。慌てて“親分”の二階自民党幹事長に『菅さんを紹介して下さい』と泣きついたといわれています」(永田町関係者)

小池知事が最も頭を悩ませているのが、1年間の延期が決まった東京五輪問題だ。

「東京への招致に深く関わった安倍首相は思い入れが強く、開催にこだわっていました。でも、菅長官にどこまで思い入れがあるか。また、総額3兆円ともいわれる開催経費は、都と国、大会組織委の負担割合がまだ決着していない。延期によって発生する数千億円の追加経費も、どこがいくら負担するのかも不透明。菅政権が都に費用負担を押しつけてくる可能性もあり、小池知事は頭を悩ませているようです」(都政関係者)

ただでさえ、小池知事が主導した新型コロナの緊急対策で、都の「貯金」に当たる財政調整基金は底を突きかけている。国の支援が必要な状況だ。小池知事は2日、総裁選について問われ「新しいリーダーとしっかり話ができ、(都の現状に)理解いただけることを期待している」と話したが、天敵とどう話をつけるつもりなのか。