9月3日午前0時現在、台風9号は長崎沖を北上しており、九州地方が暴風雨になっています。まもなく朝鮮半島の方に抜けていくと思いますが、大型で非常に強い勢力を保っています。長崎県では風速40mの暴風が観測されており、引き続き警戒が必要です。台風9号に関しては、朝鮮半島を縦断するコースになる見込みで、日本より韓国の方が警戒が必要かもしれません。韓国では既に最高の警戒レベルで注意を呼び掛けています。
さらに、1日に小笠原近海で発生した台風10号が、この時期に例がないほど急速に発達。週末にかけて奄美地方から西日本へ接近、あるいは上陸する危険性が高まってきました。
◆安倍晋三総理、最後にちゃんと仕事をするのか
なんと、中心の気圧が920ヘクトパスカル前後に達するような、史上最悪クラスの台風が、西日本を襲おうとしています。古い木造の家なら軽く飛ばされてもおかしくないほどの暴風雨が予想されており、今から可能な限りの備えをしておく必要があります。しかし、今のところ政府は、対策らしい対策を呼び掛けることもなく、それよりも総裁選に夢中です。
安倍晋三総理は、潰瘍性大腸炎を理由に総理大臣の職を辞することを発表していますが、今すぐに入院が必要なわけではないということで、次の総裁が決まるまでは自分が総理大臣を続けることを宣言しています。世の中の空気は「もう安倍ちゃんは総理大臣じゃない」という感じになっていますが、忘れてはいけません。総理大臣は今も安倍晋三さんであり、この歴史的な被害をもたらすかもしれない台風10号の陣頭指揮を執るのは、他ならぬ、安倍晋三総理なのです。つまり、我らが安倍晋三総理には最後の最後に超重要な仕事が課せられたに等しいのですが、退陣していくだけの安倍政権がちゃんと仕事をしてくれるのかどうかは、ものすごく疑問です。
◆台風で自民党・安倍政権といえば思い出すのはこの悪夢
そもそも安倍政権は、西日本豪雨災害で住民たちが屋根の上で自衛隊の救助を待っている時にも「赤坂自民亭」を開催し、参加した議員いわく「酒を飲んでワァー」をしていたのです。
まだ潰瘍性大腸炎が悪化することなく、正常な判断ができていたと思われる2年前でさえ、災害対応よりも飲み会が優先されてしまうような安倍政権が、今月にも内閣支持率を気にする必要のない身分になろうとしているのに、仕事をしてくれるのでしょうか。
もはや僕たちが期待するべきは、病気が悪化する前の正常な判断が「災害対応より飲み会優先」だったのですから、病気が悪化して正しい判断ができなくなってしまったら、逆に「飲み会より災害対応を優先してしまう」という“誤った判断”(安倍さん的には)をしてしまうことなのかもしれません。
最後の最後に「ありがとう、安倍ちゃん!」と言われるようなことになっても、どのみち、次の総理大臣が引き継ぐことにはなるのですが、最後に良い仕事をして愛されて終わるぐらいのことがあってもいいのではないかと思うのです。今からでもやるべきことはたくさんあるのです。大規模な停電や断水に備え、今からでも皆さんには対策をしてもらうように呼び掛けるべきですし、窓ガラスが割れるかもしれないので雨戸は、倒れそうなものは今のうちに取り除いておくことも大切です。避難所が密にならないような対策も必要です。今のうちに確認しておくべきことはたくさんあるはずです。それでは、安倍晋三総理や次なる総理大臣候補たちが、SNSでどのような呼びかけをしているのかを見ていくことにしましょう。
◆各国首脳に「お別れの挨拶」な安倍首相
まず、安倍晋三総理は、世界各国の首脳に向かって「今までどうもありがとう」のお別れの挨拶をしていました。
これから危険な迫っている国民に呼びかけるのではなく、外国の偉い人たちに挨拶をする方が大事でした。
もちろん、海外の偉い人からのメッセージを無視するわけにもいかないと思いますので、返信するのは当然の礼儀だと思いますが、引用リツイートで返しているところが、とってもパフォーマンスっぽくて素敵です。そして、今のところ、外国の偉い人に向かってのツイートはあるものの、我らが日本国民に注意を呼び掛けるようなツイートはありませんでした。
◆総裁選候補、揃いも揃って「俺を見ろ」
続いて、次期総裁に最も近い男と噂される菅義偉官房長官を見てみます。9月2日に総裁選に立候補することを発表したばかりですが、本稿執筆時点で、国民に呼びかけていることは「俺がテレビに出る」です。正直、オッサンの生出演を見てほしいこと以外に呼びかけるべきことがあるだろうと思うのですが、この調子だと菅義偉総理大臣が誕生しても、これまで通り、まったく災害対応を期待できないかもしれません。
岸田文雄さんも、ツイートしていることは「俺がテレビに出る」です。肝心の総理大臣が、海外の要人たちにお別れの挨拶に明け暮れている間に、次なる総理大臣候補がコツコツと災害対応を呼びかけるようなツイートをしていれば、まだ「次の総理大臣はきっと大丈夫だ!」と思えるものですが、ここまでのところ、どいつもこいつも「俺、俺、俺」です。これから人が家を失ってもおかしくないレベルの台風が来そうで、大規模な停電や断水が起こるかもしれない中で、「飲み水の確保は大丈夫ですか?」と確認するようなツイートをするでもなく、「俺が出るテレビを見ろ」です。
岸田文雄さん関連で、最もバズっているのは、地元から上京してきた奥さんが食事を作ってくれたという話です。添えられた写真には奥さんも登場しているのですが、たった1枚の写真にツッコミどころが満載です。まず、ジェンダーバイアスに満ち満ちた自民党政治家ならではの昭和的価値観。さらにこれはお母さんに「ごはんを食べる時ぐらいスマホをしまいなさい!」と怒られるヤツです。さらに、こんな時代だからマスクをつけながら食事をしているんですけど、「ごはんを食べる時はマスクを外しなさい!」という話でもあります。一口食べるごとにマスクをオープンして、口に入れた瞬間にマスクをつけるぐらいの徹底ぶりでしょうか。そして、とにかく「味ぽん」の存在感が強すぎます。
◆石破よ、お前もか……
最後は、石破茂さんを見てまいりますが、石破茂さんもまた「俺のテレビを見ろ」でした。
9月1日には地元・鳥取の美味しい梨を宣伝するために、オジサンが一人で梨を食べている動画をアップしていましたが、その後のツイートは基本的に「俺のテレビを見ろ」です。史上最悪の台風が直撃するのは2~3日先のこととはいえ、時間があれば備えることができます。特に、今年は新型コロナウイルスの影響で密になれない環境が広がっているのですから、体育館や公民館に避難する際には、その先の対応が必要になってくるはずです。自衛隊の車を九州地方に寄せておくだけでも、病院への搬送がスムーズになるかもしれません。
そもそも石破茂さんはミリタリーオタクなのですから、そういうことを率先してツイートするべきだと思うのですが、今のところ、国民に注意を呼び掛けるようなツイートはありません。ということで、肝心な時にリーダーのいない日本は、これから起ころうとしている最悪の事態に対する備えが何もなっていない状態で、完全なるノーガード戦法で台風10号を迎えようとしています。これでは誰が総理大臣になっても、日本は何も変わりません。どうしてこんなにどいつもこいつもアホなのでしょうか。もう国に頼ることはできないので、せめて自分たちだけでも台風に備えて行動しましょう。
一般ピープルの僕でさえ、今から台風に備えることが必要だと言っているぐらいなのに、政治家がまったく気にしていないというのは驚きです。これでは何のために税金を払っているのかが全然わかりません。くだらないものにお金を使っている暇があったら、国民の命や生活を安定させるためにお金を使ってほしいものです。
<文/選挙ウォッチャーちだい>