台風10号 鹿児島県に特別警報発令の可能性 6日午前にも 「暴風の前に避難を」

気象庁は5日、台風10号が接近している鹿児島県で6日朝に特別警報を発令する可能性が高いことを明らかにした。台風による特別警報が沖縄県以外で出されれば初めてとなる。気象庁は「浸水想定区域や土砂災害警戒区域などでは、暴風が吹き始める前の6日の午前中に避難することが重要」としている。
台風による特別警報は、台風の中心気圧が930ヘクトパスカル以下か中心付近の最大風速が50メートル以上(沖縄県などでは910ヘクトパスカル以下か60メートル以上)で接近、上陸する場合に発令される。運用が始まったのは2013年で、過去に発令されたのは14、16年に沖縄県で出された2例だけ。5000人以上の死者・行方不明者を出した伊勢湾台風(1959年)の勢力が発令基準となっている。台風10号は、この基準を満たす可能性が高いという。
気象庁によると、台風10号は6日午後から九州南部に最接近する見通し。7日中には九州北部から朝鮮半島へ抜けると予想されるが、この間、中国・四国などにも影響を与える恐れがある。河川の増水や氾濫の危険が高まっているほか、海岸や河口付近では高潮による浸水の恐れもあり、気象庁は最大級の警戒を続けるよう呼び掛けている。【黒川晋史】