チバニアン巡り市原市議会が条例可決 調査研究目的の立ち入り可能に

千葉県市原市田淵の養老川流域の地層を根拠に地球史の一時代を「チバニアン(ラテン語で千葉時代)」と認定することを巡り、反対する研究者が土地の一部に賃借権を設定したことに対抗するため、市原市議会は19日、調査研究目的の立ち入りを容易にする条例案を可決した。
条例では、地磁気逆転を示す地層がある一帯を「特定地域」に指定。土地の所有者や賃借人であっても調査研究目的の立ち入りを拒んだり妨げたりしてはならないと定めた。正当な理由がないのに立ち入りを妨害した場合に5万円以下の過料を科す罰則規定も設けた。昨年10月に国の天然記念物に指定されたことから、市は地層の管理団体になっていた。
認定を巡っては、昨年7月、反対する研究者の男性が地層のある土地の一部に賃借権を設定するなどした。一方、茨城大や国立極地研究所(東京)などの研究チームは今年8月、国際学会の3次審査に向けて申請書を提出。審査には、地層に自由に立ち入って研究できることが重要だった。【上遠野健一】