磁気治療器の預託商法などを展開し、約2400億円の負債を抱えて破綻した「ジャパンライフ」をめぐり、警視庁は18日、詐欺の疑いで創業者で元会長の山口隆祥(たかよし)容疑者(78)を逮捕した。悪質なマルチ商法の「宣伝用資料」には、山口容疑者に対する安倍晋三首相(当時)主催の「桜を見る会」(2015年)の招待状や、自民党の二階俊博幹事長らを囲み、元朝日新聞政治部長や、政治評論家、ジャーナリストらと懇親会を開いていたことも記されていた。
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捜査関係者によると、山口容疑者は元幹部らと共謀して、同社が債務超過であることを知りながら、利息や元本を支払うなどと装い顧客12人から計約8000万円を詐取するなどした疑いが持たれている。
同社は、高齢者ら全国の約7000人の顧客から総額約2000億円を集めたとみられており、警視庁は事件の全容解明を進める。
ジャパンライフをめぐっては、日本消費経済新聞が18年2月5日付のスクープ記事で、同社元社員から入手した「宣伝用資料」を報じている。
同資料によると、山口容疑者に出された首相主催の「桜を見る会」の招待状や、山口容疑者主催で、元朝日新聞政治部長や、政治評論家、ジャーナリストらとともに、月一回、高級ホテルで政治家や官僚を呼んで懇親会を開いていたことも、マルチ商法の「宣伝」に使われていた。
ジャパンライフは14年9月と10月、消費者庁から「行政指導」を受け、16年以降、業務停止命令などの「行政処分」を複数回受けている。
元朝日新聞政治部長は昨年12月、夕刊フジの取材に応じ、同社の顧問となり顧問料を受け取っていたことを認めたうえで、「(山口容疑者は)政界と関係の深い人で、政治記者として、いろんな場所で会っていた。昔から顔は知っていた」「ジャパンライフがどのような事業を行っていたのかは知らないし、関わっていない」「事件が顕在化した17年にテレビで知り、懇親会はやめた」「『大変心外で、遺憾』という言葉に尽きる」と語っていた。