三重県教育委員会は、新型コロナウイルスの感染者が確認された学校名をあげて中傷するインターネット上の不適切な書き込みなどが、5~8月に44件あったと発表した。生命に関わるような危険度の高い内容はなかったが、ネット上の人権侵害事案を取り扱う法務局に削除を要請したケースもあった。
中傷や人権侵害から児童生徒を守るため、県教委は専門業者に委託し、平日4時間、公立小中学校や県立学校の校名を含む中傷などの書き込みを監視している。県教委によると、不適切な書き込みは、監視を始めた5月は12件で、6月は1件に減ったが、感染者が増えた7月は19件、8月は12件あった。
感染者が判明した学校に関する内容が多く、「○○(校名)の生徒とかやばいでしょ」「○○(校名)に通うガキどもが密に集まり、奇声を上げ遊んでいます。コロナが○○(市町名)を侵食していく」といった差別的な書き込みだった。
法務局に削除を要請したのは1件で、感染者が出た地域を名指しし、非難する内容だった。県教委は、危険度に応じて書き込みを四つに分類しており、検知した書き込みはいずれも危険度は最も低いと判断したという。
監視は来年3月22日まで続ける。生命に関わる内容や個人名をあげて中傷するなど危険度の高い書き込みは、委託業者が速やかに県教委に連絡し、県教委は各校などに連絡して対応を依頼する。検知結果は危険度を問わず、学校と共有することにしている。