2年以上に及んだ東京電力旧経営陣の一審公判の結末を見届けようと、東京地裁前には19日、福島第1原発事故の避難者らが集まった。一方、傍聴券を求める人が長い列をつくり、時間を前倒しして配布されるなど関心の高さをうかがわせた。
「せめて事故の責任を明らかにし、反省し、償ってほしい」。福島県三春町から来た福島原発告訴団団長の武藤類子さん(66)は訴えた。同県浪江町から兵庫県三木市に移り住んだ菅野みずえさん(67)は「司法が(有罪と)判断してくれなければ絶望しかない」と語気を強めた。
さいたま市から傍聴に訪れた団体職員池田万佐代さん(60)は、旧経営陣の責任を認める判決を求めた上で、「裁判が、若い世代が原発問題を考えるきっかけになってほしい」と語った。
一方、「歴史的瞬間を肌で感じたい」と足を運んだ会社員高瀬一さん(31)=東京都杉並区=は「インフラ問題を一民間企業の責任者に負わせるのは疑問だ」と話した。