岐阜県の高校3年生が『短歌甲子園』で県初の最優秀作品賞受賞

高校生が31音の歌の表現力を競い合う今年の全国高校生短歌大会「短歌甲子園」で、岐阜県立飛騨神岡高校3年の玉腰嘉絃さん(17)が最優秀作品賞に輝いた。個人戦第1位に相当する賞で、岐阜県勢では初の受賞。玉腰さんがこのほど、同県の安福正寿教育長に受賞を報告した。
短歌甲子園は、盛岡市出身の歌人石川啄木の生誕120年記念事業で2006年から開催されている。全国から予選を勝ち抜いた21校の代表3人が1チームとなって事前に創作した短歌を詠み合う団体戦と、団体戦に出場した生徒が大会当日に出されるお題を短歌に詠む個人戦がある。決勝戦はいずれも審査員5人の投票で勝敗が決まる。
個人戦のお題は「机」と「実」。玉腰さんは机を題材に、「日の香り かすかに残る 文机を だきしめるように 眠りたい春」と詠んだ。「日の光が少し前まで差していたが、今は陰って落ち着いている中で、日の香りは文机の中に残っている。いつも使う机の安心感と穏やかな眠りを包むような春」の情景が浮かんだという。
高校から短歌を始めた玉腰さん。所属する同校文芸部は、先輩が後輩に短歌を教えるやり方が続いている。玉腰さんは「3年間の集大成の大会で素晴らしい賞が取れてうれしい。仲間の偉大さを実感した大会だった」と笑顔を見せた。短歌甲子園については「感性だけではできない。自分の思いをディベートで伝えないといけない」と厳しさを語った。