Go To イートでポイント荒稼ぎ、1品だけ注文「トリキの錬金術」に鳥貴族が「悩んでおります」

政府の飲食店支援策「Go To イート」キャンペーンが10月から始まっている。 新型コロナ感染予防対策に取り組みながら営業している飲食店および、食材を供給する農林漁業者を支援するキャンペーンだ。 しかし、このキャンペーンが「不都合な使い方」をされ、参加する居酒屋チェーン「鳥貴族」が困っているという。一部の客が298円の商品、1品だけを注文していくのだ。 ●Go To イートとは キャンペーンで、消費者は「2つのお得」を選べる。 ひとつは、地域で使えるプレミアム食事券の発行(購入した25%を国が負担する。例:1万円で購入し、1万2500円分使える)。 もうひとつは、ポイントの付与だ。13事業者のオンライン飲食予約サイトを経由し、期間中に予約・来店すると、予約人数につき、ランチ時間帯は500円分の、ディナー時間帯(15時以降)は1000円分のポイントが付与される。 ●鳥貴族マラソン この仕組みを利用した、とある現象が話題になっている。 キャンペーン参加の「鳥貴族」のディナーを繰り返し予約し、来店する行為が効率の良いポイント付与方法としてネットで紹介されているのだ。 これは「鳥貴族マラソン」「トリキの錬金術」などと呼ばれ、実際に、鳥貴族で「とり釜飯」1品だけの会計レシートの画像をツイッターに投稿する人も現れた。 鳥貴族のメニューは基本的に298円(税込=327円)。「イート」で夕食を予約・来店すると、1000円分のポイントが付与されるから、差し引き673円分の「儲け」が出ることになる。 キャンペーン予約回数に上限はない(店によっては設けている)ため、10店舗を回れば、6730円の儲けが出るという計算になる。さらに、付与上限の10人で10回繰り返せば、6万7300円ものポイントが発生する。 ●送客手数料が引かれて、店の売り上げは98円 客側にメリットはあるが、店側は必ずしもそうではない。農水省のキャンペーンページを参照すると、ある予約サイトでは、夕食時に、1人につき200円の「送客手数料」が発生する。となると、イートの客が298円しか支払わない場合、店の売り上げは98円となる。 もちろん、食材費、人件費などを差し引いた利益はもっと少ないし、「鳥貴族マラソン」の予約によって、他の「ちゃんとした」客の利用を失ったとも考えられるだろう。 ●農水省「理論上、問題はない」 この使い方について、農林水産省の「Go To Eatキャンペーン準備室」(食料産業局)では、「理論上、問題ない」と話す。
政府の飲食店支援策「Go To イート」キャンペーンが10月から始まっている。
新型コロナ感染予防対策に取り組みながら営業している飲食店および、食材を供給する農林漁業者を支援するキャンペーンだ。
しかし、このキャンペーンが「不都合な使い方」をされ、参加する居酒屋チェーン「鳥貴族」が困っているという。一部の客が298円の商品、1品だけを注文していくのだ。
キャンペーンで、消費者は「2つのお得」を選べる。
ひとつは、地域で使えるプレミアム食事券の発行(購入した25%を国が負担する。例:1万円で購入し、1万2500円分使える)。
もうひとつは、ポイントの付与だ。13事業者のオンライン飲食予約サイトを経由し、期間中に予約・来店すると、予約人数につき、ランチ時間帯は500円分の、ディナー時間帯(15時以降)は1000円分のポイントが付与される。
この仕組みを利用した、とある現象が話題になっている。
キャンペーン参加の「鳥貴族」のディナーを繰り返し予約し、来店する行為が効率の良いポイント付与方法としてネットで紹介されているのだ。
これは「鳥貴族マラソン」「トリキの錬金術」などと呼ばれ、実際に、鳥貴族で「とり釜飯」1品だけの会計レシートの画像をツイッターに投稿する人も現れた。
鳥貴族のメニューは基本的に298円(税込=327円)。「イート」で夕食を予約・来店すると、1000円分のポイントが付与されるから、差し引き673円分の「儲け」が出ることになる。

キャンペーン予約回数に上限はない(店によっては設けている)ため、10店舗を回れば、6730円の儲けが出るという計算になる。さらに、付与上限の10人で10回繰り返せば、6万7300円ものポイントが発生する。
客側にメリットはあるが、店側は必ずしもそうではない。農水省のキャンペーンページを参照すると、ある予約サイトでは、夕食時に、1人につき200円の「送客手数料」が発生する。となると、イートの客が298円しか支払わない場合、店の売り上げは98円となる。
もちろん、食材費、人件費などを差し引いた利益はもっと少ないし、「鳥貴族マラソン」の予約によって、他の「ちゃんとした」客の利用を失ったとも考えられるだろう。
この使い方について、農林水産省の「Go To Eatキャンペーン準備室」(食料産業局)では、「理論上、問題ない」と話す。