「一見さんお断り」貼り紙、市が配布…感染拡大警戒の飲食店に配慮

新型コロナウイルスの感染拡大地域からの入店を懸念する飲食店などに向け、静岡県御殿場市が「

一見
( いちげん ) さんお断り 店主・御殿場市」と書いた貼り紙を作り、配布している。政府の「Go To トラベル」キャンペーンで東京発着の旅行が追加され、増加する観光客を受け入れる一方、感染リスクを警戒する店への配慮にも努めている。
貼り紙の配布は8月から始まった。約110の飲食店などが対象で、店が掲示を判断する。神奈川との県境に位置する同市は、大型アウトレット施設も立地しており、感染が広がる首都圏から訪れる人が多いため、懸念を強めた一部の店から相談を受けて取り組んだ。市には、店が個別に貼り紙などをして客とトラブルになるのを避ける狙いもある。
貼り紙は「ご来店の皆様へ」「一見さんお断り」の文字を赤色で強調。ただ、対象の地域を特定せず「一見さん」とし、末尾に「店主・御殿場市」と署名を入れ、店に反発が向かないようにした。市商工振興課は「実効性がある貼り紙にした。現在でも心配する店があり、希望者には配布を続けたい」としている。
市は、接待を伴う飲食店でクラスター(感染集団)が発生したことを受け、8月17~31日、JR御殿場駅周辺にある飲食店やバーなどに休業を要請。営業再開から1か月が過ぎ、東京などからの客を積極的に受け入れる店もある一方、貼り紙を続ける店もあるという。
JR御殿場駅近くの接待を伴う飲食店の一つは、8月の客足が例年の半分程度にとどまったものの、現在も貼り紙をしている。