札幌2歳児衰弱死事件 懲役18年求刑に被告、無罪訴え結審 北海道

2019年6月5日に札幌市中央区で2歳の池田詩梨(ことり)ちゃんが衰弱死した事件で、傷害致死と保護責任者遺棄致死の罪に問われた藤原一弥被告(25)の裁判員裁判の論告求刑公判が7日、札幌地裁(石田寿一裁判長)であり、検察側は懲役18年を求刑し、結審した。弁護側は無罪を主張。暴行も保護責任者も、交際相手で同居していた詩梨ちゃんの母親の池田莉菜被告(22)=保護責任者遺棄致死で起訴=だと反論し、全面対決の様相を呈した。
検察側は論告で、詩梨ちゃんの額にあったあざが藤原被告の拳と一致する点などから、「(藤原被告が暴行したと)十分立証できる」と主張。「暴行を楽しんでいたようなあざややけどの痕があった。頼るべき相手から食事を与えられず暴行を受け、生き地獄というほかない」と述べた。
証人尋問で池田被告が自らの罪も否定する中、弁護側は「藤原被告の暴行を目撃した池田被告の証言だけ検察が信用するのはおかしい。(藤原被告の)暴行は立証できない」と批判。検察側の証拠の多くを全面的に否定した。
公判を落ち着いた様子で聞いていた藤原被告は、最終陳述でも「僕は検察官の言うようなことはやっていません。絶対にやっていません」と改めて無罪を訴えた。【土谷純一】