金属製バルブ盗難続出 農業配水用 夜間に工具で切断か 埼玉・白岡

埼玉県白岡市など県東部を中心に、田んぼに農業用水を入れるための金属製給水バルブの盗難が相次いでいる。夜間に工具で切断して持ち去ったとみられ、周辺の自治体は対策や注意を呼びかけている。【古賀三男、中川友希】
同市実ケ谷(さながや)の埜地落(やちおとし)揚水機組合では6月と9~10月に計26個が盗まれた。1個あたり約7000円で、工事費が約5000円に上るため、被害総額は約30万円に上る。
この地区では地下水をくみ上げ、配管に通して田んぼに給水している。田んぼの隅にある開閉式のバルブを開くと、水が流れ込む仕組みだ。吉田善一組合長(71)によると、6月9日に金属製のバルブが樹脂製の配管から切り取られているのが判明。同22日までに計13個が盗まれ、久喜署に被害届を提出した。
組合は盗難対策として、田んぼ付近に回転灯を設置して警戒したが、撤去後の9月20日から10月3日までに再び13個が盗まれた。今後は樹脂製のバルブに交換する方針という。
隣の宮代町でも8月に金属製バルブの盗難被害があり、町はホームページで注意喚起している。樹脂製バルブへの交換や、農閑期にバルブを外して自宅で保管することなどを呼びかけている。
県警によると、2月以降、白岡市やさいたま市岩槻区、吉川市、草加市、春日部市、杉戸町、行田市などで同様の被害が計約20件確認されているという。県警は転売目的などの可能性があるとみて調べている。