理工系93学会が緊急声明=「任命拒否を憂慮」―学術会議問題

菅義偉首相が日本学術会議の会員候補6人の任命を拒否した問題で、日本物理学会など理工系の93学会は9日、任命拒否を憂慮する声明を発表した。
声明は日本地球惑星科学連合、日本数学会、日本物理学会のほか、生物科学学会連合と自然史学会連合の傘下学会が共同で出した。政府が理由を示さずに会員候補の任命を拒否した事態を憂慮し、対話による早期解決を求めた。
任命を拒否された6人は人文・社会科学系の学者だが、日本地球惑星科学連合の田近英一会長(東京大教授)は記者会見で、「理系でも起こり得る話。学術に基づいた自由な言動が制限されることは学問の自由の制限につながる」と述べた。
日本物理学会の永江知文会長(京都大教授)は、拒否の理由が説明されない点を問題視し、「忖度(そんたく)しないとならない世界は、科学者から見れば変な世の中だ」と批判した。
[時事通信社]