本邦外出身者を「市内や国内から排除」主張するツイート、市が削除要請へ

ヘイトスピーチ(憎悪表現)対策を含む川崎市の「差別のない人権尊重のまちづくり条例」に基づく有識者の審査会(会長・吉戒修一弁護士)が9日開かれ、特定の市民へのツイッター上の投稿9件を「本邦外出身者への差別的言動」と認定し、うち2件について、ツイッター社に対して削除要請することが妥当との判断を初めて示した。
市によると、7件はすでに閲覧できない。2件は「市内や国内からの排除」を主張する内容だという。審査会は16日に市長に答申書を提出し、市長の判断で削除要請が行われる見込み。
審査会後、差別的な投稿をされたという川崎区の在日コリアン3世の女性(47)が市内で記者会見し、「自分への投稿を見るのは苦しいし、(他人に)わかってもらうのは困難。審議スピードが遅く、(削除要請数が少なくて)残念だが、ささやかな前進」と述べた。
条例の制度上、全文は公表されず、アカウント名なども明らかにならない。市人権・男女共同参画室は「全て公表すれば、少しだけ表現を軽くするなど『ボーダーすれすれ』を狙う人が出てくる懸念もある。啓発と拡散防止を

天秤
( てんびん ) にかけ、内容の具体性を保つ努力をしながら公表したい」と話す。