全国で相次ぐ「あおり運転」を防ごうと、大阪府警はアオリイカのキャラクターが注意を呼び掛ける動画を作り、インターネットの動画サイト「YouTube」で公開した。府警は6月に大阪市内で開かれた主要20カ国・地域(G20)首脳会議でも交通規制をPRする動画を製作し、「シュールすぎる」などと話題に。今回の動画も既に再生回数が1万4000回を超え、じわりと人気が広がっている。
動画は、アオリイカが海の中で優雅に泳ぐシーンから始まる。あおり運転の車がクラクションを何度も鳴らす音が聞こえると、イカは「み~つけた」「これはイカん」とつぶやきながら現場へ急行。最後は「あおりはイカん!」との決めぜりふでドライバーを一喝する内容だ。
G20の動画は今年4月に公開。ひし形のキャラクター「ダイヤちゃん」が車の利用自粛を呼び掛ける内容で、ツイッターで「センスがヤバすぎる」などと話題になり、再生回数が230万回を超えた。今回も府警交通総務課のほぼ同じメンバーが製作。デザイン専門学校出身の警部補がイカのキャラクターを作るなどして、約2週間で仕上げ、今月11日にネット上で公開した。
警察庁によると、昨年1年間で前の車との距離を詰めすぎる道交法(車間距離保持義務)違反での摘発は1万3025件で、前年の約1・8倍。殺人や傷害、暴行などの容疑が適用されるケースも相次ぐ。府警の担当者は「あおり運転は犯罪だ。被害に遭った時はドアをロックして窓を開けず、110番してほしい」と呼び掛けている。【安元久美子】