教員の長時間労働が問題となるなか、文部科学省では休日の部活動を地域に移行していく案が検討されている。地域の活動として地域の人材が担うことで、土日も部活動に駆り出されていた教員の負担は大きく減るだろう。 ただ、部活動の外部指導者による「不適切な指導」で、子どもたちが追い詰められるケースも起きている。 弁護士ドットコムニュースのLINEには、中学生の子どもをもつ西日本在住の女性から「運動部の外部指導者が教育上問題のある言動を繰り返しており、毎年子どもたちが傷つけられています」というメッセージが寄せられた。 その指導者は、新型コロナウイルスによる休校中に練習をしようとしたり、子どもたちの実力を否定するような発言をしたりして、子どもたちだけでなく親までもが困惑しているという。 しかし、校長に訴えても「辞めさせることはできない」と言われ、その指導者は同じ学校の保護者でもあるため、女性は強く出ることもできず頭を悩ませている。 ●「この子たちには期待していない」 女性によると、問題の指導者はその運動部に5年以上たずさわっているが、度々、子どもたちに問題発言を繰り返してきた。 部員の目の前で、他校の指導者に「この子たちには期待していない」などと発言。子どもが「このまま引退しようかな」と保護者に漏らしたことで発覚し、学校側に苦情を伝えた保護者もいた。 また、ある生徒について、「あの子はメンタル弱い」と部員の前で口にすることもあった。一部の保護者はこうした発言を問題だと思っているが、外部指導者の子どもが同じ学校に在籍していることもあり、不満を直接口にはしていないという。 指導者について学校側に相談すると校長からは「僕が見る限り、指導には問題ないので辞めさせることはできない。保護者の総意がないと」と言われ、県教育委員会の担当者からは「具体的に介入することは、仕組み上できない」と説明された。 指導者は、技術に関する指導力はあるため、チームは大会で好成績をおさめる。「ちょっと問題はあるけど指導力はある」と感謝している保護者もいるため、女性は「保護者の『総意』はありえない」とこぼす。 「あえて続投させるなら、研修などが必要ではないか」。女性はそう訴える。 「指導者は校区内の住民で、保護者でもあります。ほぼボランティアで頼んでいることもあり、これ以上研修などで負担はかけられないという遠慮なのかもしれません。指導に問題がないかチェックしたり、改善されない場合に解任したりするなどの基準や手続きが明確に決められていないことが非常に問題だと思っています」
教員の長時間労働が問題となるなか、文部科学省では休日の部活動を地域に移行していく案が検討されている。地域の活動として地域の人材が担うことで、土日も部活動に駆り出されていた教員の負担は大きく減るだろう。
ただ、部活動の外部指導者による「不適切な指導」で、子どもたちが追い詰められるケースも起きている。
弁護士ドットコムニュースのLINEには、中学生の子どもをもつ西日本在住の女性から「運動部の外部指導者が教育上問題のある言動を繰り返しており、毎年子どもたちが傷つけられています」というメッセージが寄せられた。
その指導者は、新型コロナウイルスによる休校中に練習をしようとしたり、子どもたちの実力を否定するような発言をしたりして、子どもたちだけでなく親までもが困惑しているという。
しかし、校長に訴えても「辞めさせることはできない」と言われ、その指導者は同じ学校の保護者でもあるため、女性は強く出ることもできず頭を悩ませている。
女性によると、問題の指導者はその運動部に5年以上たずさわっているが、度々、子どもたちに問題発言を繰り返してきた。
部員の目の前で、他校の指導者に「この子たちには期待していない」などと発言。子どもが「このまま引退しようかな」と保護者に漏らしたことで発覚し、学校側に苦情を伝えた保護者もいた。
また、ある生徒について、「あの子はメンタル弱い」と部員の前で口にすることもあった。一部の保護者はこうした発言を問題だと思っているが、外部指導者の子どもが同じ学校に在籍していることもあり、不満を直接口にはしていないという。
指導者について学校側に相談すると校長からは「僕が見る限り、指導には問題ないので辞めさせることはできない。保護者の総意がないと」と言われ、県教育委員会の担当者からは「具体的に介入することは、仕組み上できない」と説明された。
指導者は、技術に関する指導力はあるため、チームは大会で好成績をおさめる。「ちょっと問題はあるけど指導力はある」と感謝している保護者もいるため、女性は「保護者の『総意』はありえない」とこぼす。
「あえて続投させるなら、研修などが必要ではないか」。女性はそう訴える。
「指導者は校区内の住民で、保護者でもあります。ほぼボランティアで頼んでいることもあり、これ以上研修などで負担はかけられないという遠慮なのかもしれません。指導に問題がないかチェックしたり、改善されない場合に解任したりするなどの基準や手続きが明確に決められていないことが非常に問題だと思っています」