3年前にいじめ原因で高校退学 男性が滋賀県と当時の同級生を提訴 大津地裁

滋賀県立高校を1年の時に退学した男性(19)が、同級生らからのいじめが原因だったなどとして、県と当時の同級生を相手取り、計600万円の損害賠償を求める訴訟を16日、大津地裁に起こした。大津市内で記者会見した男性の母親(53)は「いじめにより高校生活の全てを奪われた。息子は今も対人関係に不安を抱えている」と訴えた。
訴状などによると、男性は2017年4月に入学。5月以降、所属していた空手部の複数の生徒から、かばんにパンやごみを入れられるなどのいじめ行為を受けた。男性は6月末からほぼ不登校の状態となり、11月に退学した。
男性側は、男性の母親が17年6月末に担任に相談したにもかかわらず、学校が調査などをせず、男性に転校を勧めて退学させたと主張。県に500万円、元同級生に100万円の損害賠償を求めている。
県教委は「訴状が届いておらず、コメントできない」としている。
男性が受けたいじめ行為を巡っては、母親らの訴えを受けた学校側が19年6月になって、いじめ防止対策推進法が定める「重大事態」と認定。県教委の諮問を受けた第三者調査委員会が20年3月、一連の行為が不登校の原因になったとしたうえで、学校側が必要な調査を怠ったと指摘している。【小西雄介】