埼玉県上里町大御堂の農園で梨約150個が盗まれた窃盗事件で、被害に遭った「青木梨園」が9月上旬にも約800個を盗まれる被害に遭っていた。県警への取材で判明した。農園を営む青木猛さん(69)は「栽培を手伝ってくれた人や親しい人にもあげようと思っていた梨を盗まれ、悔しさだけが残る」と話す。
県警によると、青木梨園では11~18日の間、2本の木から梨約150個(時価6万円相当)が盗まれた。約1カ月前の9月10~11日にも、約800個(時価21万円相当)が盗まれる被害に遭っていた。
9月の事件の際には、盗難の痕跡が農園に残されていた。青木さんが9月11日朝、作業のため農園に来たところ、農園全体を覆うネット付近など園内に見慣れない袋が複数落ちていた。袋には大量の梨が入っており、買い物かご2個と群馬県藤岡市指定のゴミ袋も放置されていた。「盗んでいる途中に誰かに見つかって逃げたのではないか」と推測できた。
9月の盗難被害後、「監視強化中」と書いたポスターを農園の周囲に掲示したが、18日、再び被害が発覚した。青木さんの長男毅志(つよし)さんは夜間に農園を照らすライトや防犯カメラの設置、農家有志によるパトロールなどの対応を検討しているが、まとまっていない。毅志さんは「大量に盗まれているので転売目的でとったのだろう。良心を持ってほしい」と話した。【中川友希】