下水道で汚泥除去中の作業員2人が死亡 有毒ガス発生か 茨城・土浦

20日午後7時50分ごろ、茨城県土浦市本郷の下水道で汚泥の除去作業をしていた作業員2人が約7メートル下のマンホールの底に転落した。2人は約2時間半後に引き上げられたが、搬送先の病院で死亡した。現場からは硫化水素と一酸化炭素(CO)が検出され、茨城県警土浦署などが事故原因を調べている。
死亡したのはいずれも会社員で同市中神立町、佐伯洋祐さん(41)とつくば市花室、岡野裕樹さん(38)。署によると当時、現場では2人を含む4人が下水道の汚れの除去作業をしていた。佐伯さんは作業後、マンホールのはしごで地上に向かう途中に突然転落。助けに向かった岡野さんも意識を失い転落した。
市によると、下水道の本管が詰まったため、佐伯さんらが勤める会社に作業を依頼したという。
消防によると、午後8時ごろ「下水道で作業していた男性が倒れ、助けに行った男性も倒れて意識がない。有毒ガスが発生している可能性がある」と同僚から119番通報があった。【川島一輝】