女性従業員2人を丸刈り、店長と娘「動機は仕事のストレス」…被告人質問

勤務していた弁当店で、女性従業員2人に丸刈りにするなどの暴行を繰り返したとして、傷害や強要などの罪に問われた店長の女(53)、娘で店員の女(35)の両被告の被告人質問が23日、地裁であった。両被告は動機について「仕事のストレスだった」などと認め、被害者への謝罪の言葉を口にした。
起訴状では、両被告は共謀し、4~5月、5回にわたり20歳代の女性従業員の髪を丸刈りにしたとされる。また、店員の女はこの女性に5回、顔をドライバーでそぐ自傷行為をさせたり鼻にピアスの穴を開けたりし、店長の女は50歳代の女性従業員からやけどの治療費名目で100万円を詐取したなどとされる。
店員の女は20歳代の女性従業員と別の勤務先で5年ほど前に知り合ったとし、「私を信頼して何でも言うことを聞いたので、何をしてもいいという感覚になった」と供述。また、この女性の給料を管理し、「毎日1000円と、なくなればガソリン代を渡し、一部は自分のために使った」と話した。
店長の女は「店へのクレームが多くなり、2人にやめてもらうため事件に至った」と説明。2人には休みはなく、タイムカードの労働時間の記録についても「1日あたり2、3時間(少なく)調整していた。レジのお金が不足すれば週に2、3回出させていた」などと認めた。