東京都目黒区のタワーマンションの一室に宅配業者を装って侵入し、現金約600万円を奪った事件で、少年3人が強盗容疑などで警視庁目黒署に逮捕されたが、被害に遭ったのはセクシー女優の里美ゆりあ(35)だった。個人情報を知られた上で白昼襲われた恐怖や、容疑者と交わした会話の中身について、夕刊フジの取材に激白した。
事件があったのは26日午前10時半ごろ。インターホンのモニターに宅配業者の制服に似た服を着た男が映っており、里美は疑うことなく二重のオートロックを開錠、自室のドアも開けた。男が運んできた段ボール箱を確認していたところ、別の黒い服の男が近づいてきて、「1億円脱税してるでしょ」などと問い詰められた。
「『は? 脱税してないよ』と言ってドアを閉めようとしたんですが、ギャーと叫んでも周りに人がいなかった。そうこうしているうちに玄関のところに入ってきて」
2人の男は「上からの指示で『1億円が家にあるから取ってこい』みたいな感じでした。(背後に)組織があったと思います」と振り返る。
「1億円」は里美が過去に所得隠しを指摘されたことに関連したものだと思われるが、ほかにも情報を知られていたことに恐怖を感じたという。
「私が昼間にいるってこととか、部屋番号、前にお付き合いしてた方の住んでいるところとかプライベートな情報まで知っていたので、かなり信頼している近い人からの情報かなと思った」
マンションに侵入した千葉県成田市の飲食店従業員(19)と同県印西市の塗装工(17)と里美は面識がなく、一時はもみ合いになったが、殴られるなどの被害はなかったという。
「犯人との会話もあったんですよ。『里美ゆりあちゃん見てたよー、俺』みたいな。もしかしたら私でお世話になったから暴力を振るわなかったのかもしれない。『小6で初体験やったんでしょ』って言われて、『何で知ってんの、あんた何歳でやったの』と聞いて、『教えない』とか。身の危険を感じたのは最初のひとコマでした」
里美は同芸名では2008年にAVデビュー。11年から恵比寿マスカッツメンバーとしてテレビ東京系『おねだりマスカットDX!』にも出演、いまも現役のレジェンド女優だ。
奪われた600万円のうち、逃走に使われた車内には、400万円ほどしか残っていなかった。
「はらわたが煮えくりかえる。100万円稼ぐのも本当に大変なので。美容のメンテナンスとか商売道具で使わなければならないお金を現金でためていた部分もあった」と憤る里美。
「夜這いにしてください、来るなら」と締めくくった。