ガールズバー経営者ら無許可営業の疑いで逮捕 2億4800万円売り上げか ぼったくり苦情も

風俗営業の許可がないのに従業員に接客させたとして、警視庁保安課は29日、ガールズバーの実質経営者で会社役員、斎藤範(はん)容疑者(36)=東京都世田谷区三軒茶屋2=ら男女12人を風営法違反(無許可営業)容疑で逮捕したと発表した。1~9月に東京・渋谷、歌舞伎町などにある8店で計約2億4800万円を売り上げていたとみられ、ぼったくり被害の苦情も同庁に相次いで寄せられていた。
逮捕容疑は7月10日未明、東京都渋谷区宇田川町のガールズバー「ワインバーロゼッタ」で、女性従業員に接客させ、無許可で風俗営業をしたとしている。容疑について、斎藤容疑者ら9人は否認し、2人は一部否認、1人は認めているという。
同課によると、8店は日曜を除いて週6日営業し、40~60分の飲み放題で料金3000~3980円とうたっていた。しかし、トランプゲームの罰ゲームなどと称して客にアルコール度数の高い酒を飲ませて泥酔させた上で、接客している女性従業員用のドリンク代名目で請求額を増やしていた。1回の支払いが20万~30万円になるケースもあったという。【岩崎邦宏】