高知県農業協同組合(JA高知県)は30日、四万十町の四万十営農経済センターが、仁井田米の銘柄や産地を偽って販売していたと発表した。同センター販売課の30、40代の男性職員計4人が偽装に関わっており、スーパーなど取引先への該当商品の販売価格は計1571万円に上るという。
組合によると、偽装の手法は3件。2019年10月~20年9月21日には、中土佐町産の仁井田米銘柄「ヒノヒカリ」575袋(1袋30キロ)を四万十町産と偽って販売した。19年11月~20年10月19日には、一般の同「にこまる」156袋(同)を、農薬や化学肥料を通常の半分以下に抑えた特別栽培米として販売。20年5月~10月21日には、「ヒノヒカリ」が混ざった仁井田米774袋(同)を「にこまる」の銘柄で売った。
中国四国農政局が20年8月からセンターの立ち入り調査を行って発覚、10月に担当職員が偽装を認めた。いずれも取引先と交わした契約量を満たすためだったといい、該当商品は既に完売するなどし市場に無いという。組合は他の地域でも同様の事例が無かったか調べるほか、第三者委員会を設けて役員や偽装に関わった職員の処分内容を検討する。
武政盛博・代表理事組合長は記者会見で「不適切な取り扱いの原因は内部管理体制の不備にあり、我々役員に責任がある。深くおわびする」と陳謝した。
同組合は該当商品を買った消費者に全額返金する。問い合わせ(0120・014・593)は11月15日までの平日午前8時半~午後5時。10月31日、11月1日は対応する。【郡悠介】