皿洗いで食事無料、閉店「餃子の王将」に別れ惜しむ客続々…店長「おっさんは幸せもんや」

皿洗いを条件に苦学生らに無料で食事を提供してきた「

餃子
( ギョーザ ) の王将」出町店(京都市上京区)が10月31日夜、閉店した。多くの客が来店して列を作り、同店最後の食事を惜しみながら味わった。
店長の井上定博さん(70)は生活に困窮した若い頃の経験を基に、40年近くで延べ約3万人に食事を振る舞ってきた。今年、

古稀
( こき ) の節目を迎え、年齢などを考慮して閉店を決断した。
この日は常連客や昔なじみの客らが次々と訪れ、井上さんに花束を渡したり、記念撮影したりした。那覇市から駆け付けた自営業の男性(42)は「京都で学生だった頃、『もっと


( く ) わなあかんやろ』と言って、唐揚げや天津飯をサービスしてくれた。青春の場がなくなるのは寂しい」と話した。
閉店後も多くの客が店に残り、別れを惜しんだ。井上さんは「最後にみんなが会いに来てくれてうれしい。おっさんは一番の幸せもんや」と涙を浮かべていた。