衆院予算委員会は4日午前、菅義偉首相と全閣僚が出席し、基本的質疑を行った。首相は、2050年までに温室効果ガス排出量を実質ゼロにする目標達成の手段として、原発の新増設は「現時点で考えていない」と述べた。立憲民主党の枝野幸男代表への答弁。
枝野氏は、首相が脱炭素社会の実現に向け、「原発も選択肢」としていることと矛盾すると指摘。将来的に方針転換するのか迫ったが、首相は「現時点はまさに現時点だ。従来通りの方針と変わらない」と述べるにとどめた。
一方、梶山弘志経済産業相は「50年においても選択肢として(原発を)活用できるよう、技術開発など不断の安全性向上に向けた取り組みは進めていく」と説明した。
日本学術会議の会員候補6人の任命拒否に関し、首相は「政府機関に所属する公務員の任命だ」として理由を明らかにしなかった。加藤勝信官房長官は「国民や国会に責任を負えない場合にまで推薦通りに任命しなければならないわけではない」と強調した。
安倍晋三前首相が検討を表明した敵基地攻撃能力の保有について、首相は「私の内閣でも議論を進め、あるべき方策を考えたい」と述べた。立憲の岡田克也元外相への答弁。
[時事通信社]