菅首相は5日の参院予算委員会で、来年1月発効の核兵器禁止条約に関し、「署名する考えはない」と述べた。「地道に現実的に核軍縮を前進させる道筋を追求することが適切だ」と語り、核保有国と非保有国の「橋渡し役」として引き続き、核廃絶に取り組む考えを示した。
締約国会合へのオブザーバー参加についても、首相は、「慎重に見極める必要がある」と述べ、否定的な考えを示した。
首相はまた、来夏の東京五輪・パラリンピックの機会に北朝鮮の
金正恩
( キムジョンウン ) 朝鮮労働党委員長が来日した場合の日朝首脳会談の可能性について問われ、「仮定の質問に答えることは差し控えるが、良い機会だと思う」と語った。いずれも立憲民主党の白真勲氏の質問に答えた。