新型コロナウイルスの影響で料理宅配サービスの需要が高まる中、業務中に都内で起きた自転車事故が1~9月、前年同期比61件増の475件となった。同期間の自転車事故は全体で同約2割減少しているが、宅配業者などの事故は同約15%増えた。事態を重く見た警視庁は6日、宅配業者が参加する会議を初めて開催し、事故防止策の検討を始めた。
同庁によると、3月以降、自転車配達員が歩行者と衝突したり、首都高に進入したりするなどのトラブルが相次いでいる。同庁には、自転車配達員の交通マナーについて「赤信号を渡っている」「歩行者にぶつかりそう」などの苦情も多数寄せられているという。
6日の会議には、ウーバー・ジャパン▽ウォルトジャパン▽カクヤス▽ワタミ▽出前館▽エー・ピーカンパニーの宅配業者6社が参加した。
料理宅配サービス「ウーバーイーツ」を展開するウーバー・ジャパンは、全国各地の警察と安全講習会を計画していることを明らかにした。出前館は「ここ3年間で自転車の事故が47件あり、うち2割が人身事故だった」と説明。トラブルの多い配達員には出勤停止の措置を取っており、今後は全地球測位システム(GPS)などを活用して配達員の速度超過などの違反行為を把握する方針という。
警視庁は今後、各社と合同で大規模な実技講習会などの開催を検討する。【柿崎誠】