北九州市小倉北区の路上で2019年12月、男性を刺殺したなどとして、殺人と銃刀法違反の罪に問われた同区神岳2の建設作業員、井口健一被告(49)に対し、福岡地裁小倉支部の裁判員裁判は6日、求刑通り懲役18年の判決を言い渡した。井口被告は控訴する方針。
公判で弁護側は「包丁が刺さってしまったのは偶然」と傷害致死罪の適用を主張したが、鈴嶋晋一裁判長は「(偶然刺さったのであれば)刃体がほぼ体内に入るほどの深い傷が生じたとは考えられない」と退けた。動機についても、けんかを制止しようとした男性を排除するため「突発的に殺意を抱いた」と指摘。「生命の尊さを意に介さない姿勢は明らかで、厳しい非難に値する」とした。
判決によると、井口被告は19年12月21日深夜、小倉北区神岳1の路上で、小倉南区の林哲也さん(当時40歳)の左側腹部を包丁で刺し、死亡させた。井口被告は当時、別の男性とけんかになり、林さんはその男性に付き添っていた。【成松秋穂】